AROUND JAPAN

計画中の道の駅 熊本県 各市町村の対応状況

【2024年4月改定】熊本県の各市町村の道の駅の設置計画の対応状況です。

(本サイトに掲載している内容は各市町村の議会議事録等、公開されている文書から調査した情報です。 各市町村が非公開で進めている案件、或は中止・中断の情報が非公開の場合など、 本サイトの情報が実情に合致していない場合もあります。あらかじめご了承願います。)

記号の説明:
 ◎ : 建設中
 ○ : 具体的に計画中
 ▲ : 検討中
 △ : 調査・研究中
 - : 否定、又は具体的な検討なし

(市町村名をクリックすると各々の詳細を見ることが出来ます)

市町村
市町村
既登録数
状況
状況詳細
あさぎり町
0
あさぎり町ではAコープの老朽化等の理由により「あさぎり駅前再開発」の計画が浮上。2018年に道の駅を核とした「あさぎり駅前再開発基本構想」を策定した。一時、この構想は凍結状態にあったが、2022年度に「令和4年度あさぎり駅周辺整備基本構想」として事業を再開した。ただ、道の駅に関しては2019年以降、町議会の議論の場から消えている。水面下で道の駅登録を目指しているのか、あるいは道の駅とは別の方法で整備を行うのかに関しては今のところ不明。
芦北町
3
2016年5月に南九州西回り自動車道の芦北IC近くにある「ファーマーズマーケットでこぽん」が「芦北でこぽん」という名称で道の駅に登録された。以降は町議会において道の駅に関する議論は行われていない。
阿蘇市
2
既存の道の駅「阿蘇」は2015年度重点道の駅に選定。多言語化体制の取り組み、地元施設・店舗との連携、空き家バンク制度を活用した移住定住等の促進を道の駅を中心に実施する予定。
天草市
5
天草市の前市長は観光の施策として積極的に道の駅を取り入れ、在職中に4つの道の駅をオープンさせてきた。更に、今後に向けて本渡港周辺地域と棚底城跡周辺地域への道の駅設置を目指し、在職前にオープンしていた「有明」を含め、市内に7つの道の駅設置を目指していたが2020年12月に在職中に死去。2021年2月に就任した新市長は本渡港周辺地区の整備は公設民営の道の駅に限らず、民設民営の施設も検討することを明らかにしている。もう一つの道の駅計画の棚底城跡周辺地域に関しては新市長は今のところ言及していない。(2023年1月市議会の議論より)
荒尾市
0
市西部、有明海沿いの南新地地区に道の駅「あらお」の設置を計画中。2026年6月のオープンを予定している。場所は廃止になった荒尾競馬場の跡地で延伸が予定されている有明海沿岸道路の荒尾北ICのすぐ近く。ただ、初回の事業者募集のプロポーザルに応募した企業は1社も無く、暗雲が立ち込めている状況。市側は3年間の施設使用料無料や使用固定費免除など条件の見直しを行い2次公募を行い、株式会社第一ビルサービスグループに決定した。(2023年3月市議会の議論より)
五木村
1
山奥にある既存の道の駅「子守唄の里五木」は訪れる客が少なく経営に苦戦中。施設も老朽化が進み改修が必要となっているが、村の財政も危機的状況でなかなか改修が進まない状況。(2022年3月村議会の議論より)
宇城市
宇城市
2
宇土市
1
国道57号線バイパスの宇土道路が建設中だが、バイパスが開通すると既存の道の駅「宇土マリーナ」の沿道の旧道の国道57号線は裏道になり利用客の大幅減が予想される。市の執行部からは「何らかの対策が必要」と発言しているが、具体的な案は明示されていない。(2021年6月市議会の議論より)
産山村
0
産山村の議会では道の駅設置に関する議論は行われていない。2020年策定の産山村総合振興計画には観光の施策として小さな拠点整備事業が記されているが、これが道の駅を表している可能性は低そう。
大津町
大津町
1
小国町
1
既存の道の駅「小国」は2014年度の重点道の駅に選定。移住定住の相談窓口、観光の総合窓口化、核となる交通センターとしての位置づけを要に道の駅の機能強化を図る予定だったが、コロナ禍の影響で方針を変更。トイレの建て替え、駐車場の拡幅、東屋の設置を行う方針。(2022年9月町議会の議論より)
嘉島町
0
嘉島町の議会では道の駅設置に関する議論は行われていない。2021年3月策定の第6次嘉島町総合計画には「国道266号、国道445号線沿線へ商業の誘導」という記載があり、道の駅設置を示唆する可能性もあるが、その可能性はかなり低そう。
上天草市
1
既存の道の駅「上天草サンパール」の2019年度の利用客は55万1千人、売上は1億3千万円。市側は道の駅が位置する宮津地区は、その美しい景観が生かし切れていないと考えており、2021年3月に道の駅エリアを含む宮津地区の将来位構想を策定。道の駅エリアをシーサイドリビングと位置付け既存施設に加えて公園、広場、図書館を整備し、観光と日常が行き交う場にする予定。(2021年3月策定の宮津地区将来位構想より)
菊池市
3
2014年12月の市議会で市長より菊池市役所近くの市民広場(国道325号線沿い)に温泉施設付きの道の駅設置のプランがあることが明かされたが、その後は特に進捗は見られない。熊本地震やコロナ禍等の災害が影響しているものと思われる。最近の市議会では市内にある3つの道の駅の防災拠点化に議論の時間が割かれている。
菊陽町
0
2013年6月の町議会で町側は将来の夢と前置きした上で、町北部にある温泉付き農作物直売所「菊陽温泉・さんふれあ」を道の駅的にやっていきたいと答弁している。また、2019年12月の町議会では議員より町西部のJA菊池カントリーエレベーター跡地に道の駅設置の提案あり。ただその場所はJA菊池が所有しており、菊陽中央支所で活用案を決定していく方針であり、JA菊池の案を尊重していく方針。
玉東町
0
2019年4月にJR鹿児島本線の木葉駅前に物産館、レストラン、カフェを備えた「ゆめ・ステーション・このは」がオープン。現状では町内で最も道の駅に近い存在だが、今のところ道の駅登録に向けた動きは見られない。
球磨村
0
村内には物産館、温泉施設、宿泊施設を備えた「一勝地温泉かわせみ」や田舎体験が可能な「さんがうら」がある。どちらも道の駅に近い施設であるが、今のところ道の駅登録に向けた動きは見られない。
熊本市
1
2016年11月に市内初となる道の駅「すいかの里 植木」がオープン。市の北部の北区植木町地区に立地している。2017年1月までの3ヵ月の来場者数は約5万人、売上高は約7000万円。
甲佐町
0
2011年4月策定の第6次甲佐町総合計画には道の駅設置の構想が記述されているが、2015年3月の市議会では市長は「道の駅構想には賛同するが、最終的には民営の競合施設の問題など総合的に判断する必要がある」と道の駅設置に慎重な考えを示している。その後は町議会では道の駅設置に関する議論は行われていない。2021年3月策定の第7次甲佐町総合計画には道の駅設置の構想は記述されていない。
合志市
0
2011年の市議会で市側は「道の駅整備の計画はあるが、具体的な構想については次年度以降に詰める」と答弁していたが、その後は市議会等で道の駅に関する議論はなし。おそらく道の駅計画は自然消滅したものと考えられる。

市町村
市町村
既登録数
状況
状況詳細
相良村
0
村内には物産館と温泉施設を備える「さがら温泉茶湯里(さゆり)」がある。村内では最も道の駅に近い施設であるが、今のところ道の駅登録に向けた動きは見られない。また、2022年9月の村議会で議員より村南西部の柳瀬地区にあるる石倉遺跡付近に農作物販売所設置の提案に対して、村側は「村内には施設の整備計画は無い」と答弁している。
高森町
0
2021年3月に庁内に設けられた道の駅設置準備委員会より「道の駅は単なる集客施設ではなく将来の高森町に資する施設となることが必要」という理念から防災、物販、交通結節点、拠点機能、観光機能に関する5つの提言を受けている。その後、高森湧水トンネル公園、南阿蘇鉄道高森駅、月廻り公園の3ヶ所を候補地に選定。ただ、いずれの候補地も何らかの問題点があり今のところ設置に向けて踏み出せない状況。(2022年12月町議会の議論より)
玉名市
0
玉名市には「笑顔を作る10年ビジョン」と呼ばれる将来構想があり、その構想の中に道の駅設置計画が記されている。当初は国土交通省認定の正式な道の駅登録を視野に入れていた模様だが、民設民営の施設を優先することになり2020年度より市側は「道の駅構想」ではなく「道の駅的施設の構想」と呼び名が変化している。現在、民間企業を誘致し、興味を持っている民間会社もあるようだが具体化には至っていない状況。公設になる可能性はゼロで無く、その場合は公式の道の駅になる可能性もある模様。(2020年9月市議会の議論より)
多良木町
0
多良木町の議会では道の駅設置に関する議論は行わたことがない。2022年3月策定の第6次多良木町総合計画にも道の駅、及び道の駅的施設の設置計画は記されていない。
津奈木町
0
2016年の町議会で議員より国道3号線沿いにある温泉施設「四季彩」、物産館「グリーンゲイト」一帯を道の駅にする提案あり。町長は「営業的にも道の駅に登録しなくても十分にやっていける」と道の駅に登録することを否定している。その後は町議会において道の駅登録や新しい道の駅設置に関しての議論は行われていない。
長洲町
0
2016年の町議会で長州港の埋立地に道の駅を設置する計画が明らかになったが、2017年7月に熊本北部漁業組合からこの用地に関して海苔乾燥施設を設置したいとの要望を受け道の駅計画は見直しとなった。長洲港埋立地には金魚と鯉の郷広場も整備する計画になっているが道の駅登録は行われない見通し。(2018年12月町議会の議論より)
和水町
1
既存の道の駅「きくすい」は大規模リニューアルを計画中。リニューアルは5段階に分け、2018年度から着手して最終的には2029年度に完成する予定。駅名も「きくすい」から「和水(なごみ)」に変更になる。ただ、コロナ禍などの影響により計画は遅延気味。2022年12月の時点でまだ整備計画を検討するコンサルティング業務委託を計画している状態。なお、2018年度の重点道の駅に選定されている。また駅の目玉施設であった温浴施設は漏水のため長期休業中。道の駅としての書き入れ時である4月から6月までの収支でも107万円の赤字であり、経営に苦戦しているものとみられる。(2022年9月町議会の議論より)
南関町
0
2015年の町議会で議員より道の駅設置の提案あり。町側は「費用対効果と現存の直売所への影響を十分に考慮しなければならない」と慎重な構えを見せている。その後は町議会で道の駅設置に関する議論は行われていない。現在、旧南関高校グランド跡地を中心に防災機能を兼ねた南関版コンパクトシティ構想を策定中。防災機能を兼ねた道の駅やコンパクトシティの中心に道の駅を設置するのは最近の全国トレンドであり、もしかしたら水面下で道の駅設置を検討している可能性もあるかも知れない。
錦町
1
既存の道の駅「錦」に発電機を備えた防災トイレを設置。頻繁に起きる浸水害を想定して道の駅を防災拠点としても役立てる方針。
西原村
0
2015年の村議会で県道28号線沿いにある「俵山交流館 萌の里」を道の駅に登録する議論があり、村側も積極支援の姿勢を見せていたが、その後は特に進展なし。その他、防災公園の建設や新大切畑ダム周辺の整備など道の駅設置に繋がる可能性のある案件があるが、今のところ道の駅登録に向けた動きは見られない。
氷川町
1
既存の道の駅「竜北」の利用客数はコロナ禍前の2018年度は39万人。ただ、コロナ禍の影響を受け、2019年度は37万人、2020年度は34万人、2021年度は34万人と減少。2019年度より3年連続の赤字になってしまった。赤字の要因はコロナの影響だけではなく出荷者の高齢化により農作物が集められていない点もある。町長は「道の駅をなくすわけにはいかない。経営の改善に向けしっかりと取り組んでいきたい」と答弁している。(2022年9月町議会の議論より)
人吉市
1
2019年春登録の道の駅「人吉」は同年8月に道の駅としてオープン。前身は市東部にある人吉クラフトパーク石野公園で国道219号線と国道221号線の結節点に位置している。道の駅登録前は利用客数が4万人、売上は915万円。道の駅登録後は利用客数が6万4千人、売上は2966万円。特に売上面で道の駅登録効果が表れている。(2023年3月市議会の議論より)
益城町
0
益城町は熊本地震で最も被害が大きかった自治体の一つ。地震で倒壊した小さな商店を一箇所に集め、道の駅にして復興するプランが検討されており、2018年6月の町議会で町長は「長年の悲願であった物産館、あるいは復興道の駅の整備を目指す」と宣言した。ただ、その後は道の駅設置に関してトーンダウン。障壁になっているのは都市計画法で定められている市街地調整区域の存在。町域の多くが市街地調整区域に区分されている益城町では商業系の開発が認められおらず、この障壁を乗り越えるためには都市計画マスタープランの策定などが必要であり、簡単にはいかない状況のようだ。
美里町
1
既存の道の駅「美里 佐俣の湯」は原油価格高騰により厳しい経営状況。2023年4月より温泉施設入館料を50円値上げして600円に改定した。
水上村
0
2019年8月に九州自動車道の人吉球磨スマートICが供用。水上村は高速道路からのアクセスがかなり改善されている。2019年9月の村議会で議員よりスマートICを活用した道の駅設置の提案あり。村長は「スマートICが開通したことで人流は良くなり、これをチャンスとして捉えることは大賛成だが、まずは実現性に向けた調査をしたい」と答弁している。また、2022年8月に村長と全議員が地域振興に係る提案及び要望書を携えて上京し地元出身の国会議員と面談。要望の一つに「市房ダム湖周辺等整備」がある。ダム交付金を用いた道の駅設置は全国に幾つか見られるが、市房ダム湖南湖畔にある物産館「水の上の市場」(国道388号線沿い)の道の駅化に関する要望を提出している可能性も捨てきれない。
水俣市
1
既存の道の駅「みなまた」は2023年4月にリニューアルオープン。ティーサロン「ミナマータ」、木のおもちゃ館「きらら」、石窯ビュッフェ「たけんこ」が新たにオープンした。新聞報道によると利用客は前年同期と比較して5割増。売上はオープンから約1ヵ月で早くも年間目標の3割に達している。
南阿蘇村
南阿蘇村
1
南小国町
0
町北部の赤馬場地区(国道212号線沿い)にある南小国町総合物産館「きよらカアサ」を道の駅にするという議員からの提案あり。町長は集客面など道の駅登録の効果を認めつつも、「道の駅に登録すると防犯面、ゴミ、車中泊利用客のマナー等の問題がある。きよらカアサは道の駅には登録せず機能を一層高めていきたい」と答弁。同時に「道の駅を造るというのであれば、別の場所を選定する必要がある」とも答弁している。(2022年12月町議会の議論より)
御船町
0
町内の有志が設立したは御船町中山間地域定住促進協議会の中で道の駅設置の要望が出されている。町側は「現時点では道の駅設置の計画は無いが、総合計画において吉無田高原などの認知度向上とアクセス性を生かした観光客の受け皿となる観光拠点整備の充実を図るとしている。施設整備については様々な観点からの検討が必要で、庁内横断的な議論が必要と考えている」と答弁している。(2022年9月町議会の議論より)
八代市
3
2024年2月に道の駅「秘境の郷いずみ」が登録された。場所は市北東部の泉町下岳地区(国道443号線沿い)。既存施設「ふれあいセンターいずみ」を道の駅に改修するもの。道の駅としての正式オープンは2024年4月20日。2020年7月登録の道の駅「東陽」は2021年3月に道の駅としてオープン。前身は「東陽交流センターせせらぎ」。豪雨被災を受けた既存の道の駅「坂本」は2023年3月に一旦営業を終了。道の駅としては存続させる方針で、現在の場所か、又は別の場所に移して建物を再建する方針。なお、再建までの間は道の駅の隣接地にある坂本復興商店街の中で営業を行う。(2023年9月市議会の議論より)

市町村
市町村
既登録数
状況
状況詳細
山江村
0
山江村では地方創生を目的とした親水公園の設置を検討中。村側から親水公園と道の駅の関連についての発信は無いが、水面下で道の駅にする検討が行われている可能性もゼロでは無さそう。また、村内には旧役場を改築した「時代の駅むらやくば」がある。食事の提供を行う現状では村内で最も道の駅に近い存在だが、今のところ道の駅登録に向けた動きは見られない。
山鹿市
2
市内には「鹿北」「水辺プラザかもと」の2つの道の駅が存在するが、コロナ禍の影響もあり経営は厳しい状況。細かな数値は不明だが、地元の新聞に「道の駅の赤字が3倍に」という記事が掲載された。「水辺プラザかもと」の温泉施設は老朽化のため2022年4月から8月まで施設改修のために休業。この影響が経営にかなりのダメージを与えた模様。(2022年9月市議会の議論より)
山都町
3
既存の道の駅「通潤橋」は2024年2月11日に移転。場所は九州中央自動車道の矢部IC近くの浜町地区。現在の道の駅から1km北の場所になる。なお、通潤橋を正面から見据える旧道の駅は道の駅の看板を外すことになり、現在、駐車場の有料化が検討されている。(2023年9月町議会の議論より)
湯前町
0
2022年3月の町議会で議員より道の駅構想に関する質問あり。町長は「未来を見据えた構想の内、道の駅は最も有効性のある施策の一つである、ただビッグプロジェクトであり慎重に進めたい」と答弁。2023年6月の町議会でも同様の質問があったが、町長は「運営上の課題、農作物供給の課題があり、道の駅が持続可能なのか、現在も調査を継続して行っている」と答弁している。なお、道の駅計画は湯前町国土強靱化地域計画にも記されており、防災拠点としての整備も予定されている。
苓北町
0
町北西部の海岸沿い(国道324号沿い)に苓北町物産館がある。町では苓北町物産館をリニューアルする予定。2022年3月の町議会で議員より道の駅的な施設にするのはどうかという問いかけに対して、町長は「今の施設から少し変えた形での利活用を考えている」と答弁。道の駅にする可能性は低そうだが、ゼロとは言えない状況のようだ。